カテゴリー: 恋愛テクニックを学ぶ

ビフォア・サンライズ

ビフォア・サンライズ



『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』
~運命の出会いは出会いがしら~

 

 

★こんな人に>>>
・素敵な出会い、運命的な恋愛に憧れる人
・恋愛初期の気持を思い出したい人

 

★こんな時に>>>
・ロマンチックな恋愛映画で恋愛筋力を鍛えたい時
・セリフが面白い映画が観たい時

 

<出演>
イーサン・ホーク
ジューリー・デルビー
アーニ・マンゴールド
ドミニク・キャステル
ハイモン・マリア・バッテンガー

<監督>
リチャード・リンクレーター

<脚本>
リチャード・リンクレーター
キム・クリザン

 

 

「こんなふうに何でも話せる人と出会えたら…」
「時間を忘れておしゃべり…そうそうこんな感じ!」
「私たちも昔はもっと会話があったのに…」

 

観た人によって感想はいろいろだと思うけど、
とにかく主人公たち二人の会話に、
すっかり引き込まれてしまう映画!

 

恋が始まる時の高揚感って、
隠しようがないほど二人の会話に現れる。
お互いのことを知りたくてたまらない時、
相手の話は、一つ残らず
乾いた土に沁みる水のように記憶されていく。

 

どんな性格?何が好きなの?家族は?子どもの頃は?
質問したり、見つめられながら答えているだけで
もう、うっとり、魔法にかかった気分。

 

選ばれた言葉たちが、
まるでキューピッドの矢のように
ハートをバシバシ貫いて・・・

 

もちろん、言葉以上に饒舌に語る
眼差し、仕草、触れ合う肩・・・

 

そんな濃密な時間がつまった半日を描いたのが、
このラブストーリー。

 

ヨーロッパ鉄道の車内で知り合った
アメリカ人青年ジェシー(イーサン・ホーク)と
フランス人女性セリーヌ(ジューリー・デルビー)。
二人が、途中下車したウイーンの街で夜明けまでの
束の間の時を共にする物語。

 

実は、1995年に発表されたこの映画には、
「ビフォア3部作」と呼ばれる続編、
「ビフォア・サンセット」(2004)、
「ビフォア・ミッドナイト」(2013)
の二作品がある。

 

主人公二人を演じたイーサンとジュリーが、
18年の歳月をかけて、その後二人の人生を描いたもの。

 

主演の二人が脚本にも参加した第2作目。
美しいギリシャを舞台に展開し
アカデミー賞脚色賞を受賞した第3作目。

 

3つを続けて観ると、単なるラブストーリーじゃない
男と女の機微?駆け引き?人生模様?
いろんなものが見えてくる。

 

もちろん、1作目のこの作品だけでも、
間違いなく傑作の恋愛映画!

 

では、若い二人の人生が交わった
出会いの物語「ビフォア・サンライズ」から
その夢見心地な会話の一節をご紹介。

 

「もし、この世に魔法があるなら、
それは人が理解し合おうとする力のこと。
たとえ理解できなくてもかまわない。
相手を思う心が大切・・・」

 

たくさんの言葉を紡いで
どんどん距離を縮めていく二人。

 

恋に落ちる瞬間と恋人との甘い会話を、
いっきに疑似体験できる1本!

 

 

her/世界でひとつの彼女

her/世界でひとつの彼女

 

her/世界でひとつの彼女~
~孤独だから、愛したい?愛するから、孤独?~

 

☆こんな人に
・バーチャルな恋愛に興味がある人
・パートナーと向き合えない自分を客観視したい人

☆こんな時に
・心理劇的ラブロマンスが見たいとき
・「こんなに孤独なのは自分だけ?」な気分のとき

 

<出演>
ホアキン・フェニックス
スカーレット・ヨハンソン

<監督>
スパイク・ジョーンズ

 

 

あなたが恋をしている人、
あるいは、今まで恋に落ちた相手は
本当にあなたが思っているような人物?

 

近未来のロサンゼルスに暮らす
この映画の主人公セオドア(ホアキン・フェニックス)は、
依頼人の代わりに思いを伝える手紙を書く代筆ライター。

 

他人の気持を伝えることは得意でも
自分自身は長年連れ添った妻と
心を通わせることができなくなり、ついに離婚。
傷心しきっている。

 

そんな彼が、図らずも恋に落ちるのが
人工知能型の彼女=サマンサ。

 

感情を持つ何万人もの人間のキャラクターをインプットされ
それを元に自ら進化し続けるサマンサは、
セオドアの心にスッと寄り添うように入り込む。

 

相手の心を読み取り、生身の女性のように
トキめいたり恥らったり、嫉妬したり、傷ついたり
ベッドでの甘い囁きだって、
ちゃんと愛を感じてるのが伝わってくる。

 

因みに、この人工知能型
サマンサ(声だけ)を演じているのは、
「真珠の耳飾りの少女」「それでも恋するバルセロナ」「ドン・ジョン」
などで好演したスカーレット・ヨハンソン。
これが、実に、キュートでセクシー!

 

こんな彼女なら、実体がなくても、
イヤむしろ、面倒な実在がないからこそ恋愛してみたい!
と思う男子は、案外多いのでは?

 

逆にそういう意味では、
男子が求めるher(彼女)のひとつの理想像なのかも?

 

かまって欲しい時にいつでも相手をしてくれ、
いつも自分に関心を寄せ、励ましてくれて、
しつこく何かを求めたり、強要したりしない。

 

心を閉ざし、結婚に失敗した主人公セオドアも
そんな彼女に癒され、生きる活力をもらう。

 

この映画の面白いところは、
人工知能がどこまでも人間的なところ。

 

結局、相手がリアルな人間でも、人工知能でも
恋する人間の心は変わらないのでは?
そんな気がしてくる。

 

恋をすると頭の中で想像力がフル回転し始める。

 

「自分をこんな気持ちにさせるのは、世界中でこの人だけ?」
「あんなことを言ったのは、きっとこうだからに違いない」
頭の中で、どんどん「その人(herやhe<)」が出来上がっていく。

 

そして、やがて、
恋愛初期に出るホルモン(フェニルエチルアミン)が
減少するにつれて、現実が顔を覗かせ始める。

 

「あれ?何か違う」
「こんなはずじゃ・・・」

 

それはそうでしょ。
自分の頭の中で出来上がった「その人」は
リアルな「その人」と全く同じではないワケだし。

 

しかも、この映画で描かれているとおり
人は、常に変わっていくもの。

 

そのプロセスや結果をお互いに受け入れられなければ
パートナーとして愛し合うことは難しい。

 

「人工知能との恋愛?ありがちな近未来の
と観るまでは、ちょっと侮っていたけれど、なかなか・・・

 

“愛と背中合わせの孤独”

 

SFか、ファンタジーか、
ジャンル的には超現実だけど
テーマ的には、けっこうリアルで普遍的。

 

傷ついても、孤独の淵にいても
人はやっぱり愛を求める「生き物」。

 

そんな、甘さと切なさを味わえる1本!

グリーンカード

グリーンカード

グリーンカード
~「あなたを知りたい」それが恋の始まり~

 

☆こんな人に
・ラブコメディが大好きな人。
・「恋愛映画ならイケメンでなきゃ!」と思ってない人。

☆こんな時に
・コメディだけど、ちゃんと味のある恋愛映画が観たいとき。
・恋に落ちていく二人の会話が楽しめる映画が観たいとき。

 

<出演>
ジェラール・ドパルデュー
アンディ・マクドウェル

<監督・脚本>
ピーター・ウェアー

<音楽>
ハンス・ジマー

 

 

アメリカの永住権(グリーンカード)
が欲しいフランス人の男。
ベランダで温室栽培をするため
夫婦しか住めないアパートに住みたいアメリカ人の女。

 

二人は、入国管理局の目を欺くため
形だけの夫婦として一緒に暮らし始める。

 

考え方も、習慣も、何もかも違う男と女。
うんざりしながらも、
二人は少しづつお互いを知り合っていく・・・

 

人生を楽しむことが最優先の男を演じるのは
フランスの名優、ジェーラール・ドパルデュー。

 

ストイックに信念を貫いて生きようとする女には
『フォーウェディング』のアンディ・マクドウェル。
このキャスティングが絶妙!

 

反発しあいながらも惹かれ合っていく二人のドラマが
コミカルに、そして、ロマンチックに展開する。

 

この映画で学ぶべきは、まったく価値観の違う相手と
どうやってコミュニケーションをとるかというスキル。

 

最初は、「ぜったい無理!」と思ってたのに
気が付いたら好きになってた・・・

 

そんなギャップ萌えが、どんなふうに発生するのかを
分析しながら観てみると学習効果もより一層上がりそう。

 

この映画の制作・脚本、監督は、
『刑事ジョン・ブック 目撃者』のピーター・ウェアー。
ただのラブコメディじゃないのもナットクです。

 

最後は、「だよね~!」のジーンとくる結末。

 

カジュアルだけどしっかり味わいのある
美味しいフレンチのような1本!

それでも恋するバルセロナ

それでも恋するバルセロナ

それでも恋するバルセロナ
~恋は興じるもの?狂じるもの?~

 

☆こんな人に
・「恋愛至上主義でいいんじゃない!」
・「恋に翻弄されてみたい」という人

☆こんな時に
・軽い気分で情熱的な恋愛映画を楽しみたいたいとき
・恋愛ってナニ?という気分のとき

 

<出演>
スカーレット・ヨハンソン
ペネロペ・クルス
ハピエル・バルデム
レベッカ・ホール
クリス・メッシーナ

<監督・脚本>
ウディ・アレン

 

 

「えっ、どうして私こうなるの?」
恋をすると、想定外のことが起こるもの。

 

自分で自分をコントロールできなかったり、
こんな自分がいたなんて!とビックリしたり・・・
でも、それが恋の醍醐味というもの。

 

ましてや、舞台が情熱の国スペイン、
バルセロナならなおさら。

 

奔放なアート系と
堅実なモラリストの女友達二人が
バルセロナで出会った非日常な恋とは・・・

 

「あるある、この感じ!」と、共感するか。
「なにこれ、クレージー!」と、客観視するか。

 

どっちにしても、気がつけば、
思わず引き込まれるのは
テンポのいいストーリー展開のせいか
キャスティングのせいか・・・

 

特に、スゴイのが、ペネロぺ・クルス!
情熱と官能を演じさせたら、
もう右に出るものなし?
というか、ほとんど地としか思えない。
この映画で、アカデミー賞助演女優賞を
獲得したのも、超ナットク!!

 

スカーレット・ヨハンソンとの
衝撃的なシーンも、ちょっとドキドキ。

 

それにしても、
これがあのウディ・アレンの作品だとは!
50年以上現役というよりまだ生きてたのね?
と思ってしまってゴメンナサイ。

 

「ウディ・アレンの作品の中でこの作品が一番好き!」
と、夏木マリさんが言ってたけれど、同感!!

 

70代で?70代だから?
恋愛の魅力と威力と不思議をこんなふうに描けるのは・・・

 

ここで学ぶべきは、行動しなければ
どんな恋も始まらないということ。

「自分はこんなタイプ」
と決めつけてると、新しい自分に出会うチャンスもない。

バルセロナの風景をバックに
炸裂するパッション、そして、男女のかけひき。

奇想天外なストーリーを楽しみながら
自分の恋愛感覚を客観的に見つめられる1本!

魔法にかけられて

魔法にかけられて

魔法にかけられて
~夢見るキモチは恋の始まり?~

 

☆こんな人に
・ディズニー映画が好きな人。
・近頃現実的になり過ぎてると感じてる人。

☆こんな時に
・夢見る気持を思い出したいとき。
・子どもといっしょにラブロマンスが観たいとき。

<出演>
エイミー・アダムス
パトリック・デンプシー
スーザン・サランドン

<監督>
ケヴィン・リマ

 

「白馬に乗った王子様が
いつか私を迎えに来てくれる!」

 

女の子の胸には、幾つになっても
小さい頃に読んでもらった
おとぎ話の世界がどこかにある。

 

でも、大人になると、
それがシビアな現実に埋もれてしまって・・・

 

この物語は、そんな夢の世界とリアルな現実の垣根を
ポンと超えちゃったお姫様の物語。

 

おとぎの国で魔法にかけられ
やって来たのは、現代のニューヨーク。
出会うのは、超現実的な子持ちの男。

 

でも、夢の国のマインドを持ったお姫様は
汚れがない分、無敵!
それが、なんだか、チョー爽快!

 

大人になると、
いろんなこと複雑に考え過ぎるのかも?

 
「好きだけど、結婚相手には向かないかも?」
「私は、もっといい条件の相手がふさわしいはず!」
「子持ちって、どおよ?」

そんな計算、お伽の国のお姫様には無縁。
だから、愛もまじっりっ気なし!

まずは、自分の気持ちに正直になってみる。

現実社会では、そう簡単にはいかないことも多いけど、
でも、まっすぐな気持ちって、
どんな恋愛テクニックより強いかも!

やっぱ、大事なのはL・O・V・Eでしょ!!

 
忘れてしまった無垢なハートと
どこか懐かしい、やさしい気持ちを
思い出させてくれる1本。