投稿者: hikaru

広告系のライターをする中、新聞、ミニコミなどに映画評なども執筆。 クライアントに結婚式場や女性向け商品のメーカーなどがあったため、恋愛映画をネタとして多数鑑賞。忘備録も兼ねて書き溜めたものをブログとしてアップ中!
ブロークン・イングリッシュ

ブロークン・イングリッシュ

「ブロークン・イングリッシュ」
~恋したいのに、恋が怖い?~

 

☆こんな人に
・恋愛したいけど「もう本当に愛せる人とは出会えないかも」
 と思ったりする30代以上のシングル

☆こんな時に
・恋愛に臆病になっている時
・もっと恋愛の可能性を広げたいと思う時

 

<出演>
パーカー・ポージー(ノラ)
メルヴィル・プポー(ジュリアン)
ドレア・デ・マッテオ(オードリー)

<監督>
ゾーイ・カサヴェテス

 

 

「人生は魔法のようには変わらない」
主人公のノラ(パーカー・ポージー)は、
そう思ってる30代シングル。
すっかり恋愛に臆病になってしまった女性。

ニューヨークでVIP担当の接客をする
バリバリのホテルウーマンだが、
Love Lifeはパッとせず、男と付き合っては失敗ばかり。

 

母親からも、結婚のことを心配され、
「この先の人生もずっと一人?」と内心不安を抱えている。

そんなある日、彼女の前に、
一人のフランス人男性ジュリアン(メルヴィル・プポー)が現れる・・・

 

久々にいい男と知り合い、
つい舞い上がってフライング。

 

そのくせ、ストレートな口説き文句には
素直に反応できず、鼻で笑ってしまう。

 

そんな自分を持て余すノラ。

 

この辺は、場数を踏んだ大人の女性ほど
共感というか、我が身を振り返ってドキッとしてしまうかも?

 

でも、ちょっぴりスレて見える行動とは裏腹に
心はプルプルと震えるくらい心細くて孤独。

 

底なし沼か砂漠にでも迷い込んだように
「もう心から愛し合える相手とは一生めぐり会えないかも・・・」
と不安に押しつぶされそうになる。

 

そんな目いっぱい「こじらせ女子」になってしまった
ヒロインが、たどり着いた出口とは・・・

 

現実に疲れて、いつの間にか、
恋愛にも、人生そのものにも期待しなくなってる
そんな、心のドアを閉めかけてる女性におすすめ!

 

人生は、いつも手探り。

 

だけど、諦めたら、出口は見つからない!

「怖くても、とにかく前に進んでみよう!」と思わせる1本。

マイ・フェア・レディ

マイ・フェア・レディ

マイ・フェア・レディ
~恋する心は、女を磨く~

 

☆こんな人に
・映画で英語の勉強をしたい人
・ミュージカルorオードリー・ヘプバーンが好きな人

☆こんな時に
・上質なラブコメディが観たいとき
・シンデレラストーリーで気持ちをアップしたい時

 

 

<出演>オードリー・ヘプバーン
レックス・ハリソン

<監督>
ジョージ・キューカー

<脚本>
アラン・ジェイ・ラーナー

 

 

その人と出会ったことで
ワンランク上の自分に成長できる。
そんな恋ができたら最高!

 

白馬の王子様にさらわれる
単純なシンデレラストーリーじゃなく、
自分磨きが、いつの間にか
愛を育むプロセスになっていくとしたら・・・

 

オードリー・へプバーン主演の
『マイ・フェア・レディ』は、
1964年に公開された不朽の名作ミュージカル。

 

もともとは、1956年から2717回も上演され
6年半のロングランヒットを続けたブロードウェイ・ミュージカル。

 

この成功を受けて、映画化されたこの作品も
アカデミー賞最優秀作品賞、監督賞など8部門をさらう大ヒットとなった。

因みにヒロインの相手役は、
舞台と同じレックス・ハリソンが演じている。

 

ロンドンの下町に住む
花売り娘イライザ(オードリー・ヘプバーン)は、
ある日、ひとりの男にひどい下町訛りを指摘される。
男は、風変わりな言語学者のヒギンズ教授(レックス・ハリソン)。

 

彼のちょっとした思いつきで
イライザは、下町訛りを矯正し
上流階級のレディに生まれ変わるレッスンを受けることになる。

 

ヒギンズ教授の特訓を受け
みごとなレディに変身していくイライザ。
しかし、その胸中には、やがて葛藤が生まれる・・・

 

すっかり気品あふれる貴婦人になった(はずの)
イライザが、競馬場で社交界デビューするシーンは
ハラハラしつつも、思わず笑ってしまう見せ場。

 

タイトルの『マイ・フェア・レディ』とは
私の麗しい貴婦人といった意味。
しかし、これには、もうひとつの意味があるらしい。

 

ロンドンの高級住宅街「メイフェア」を
下町のコックニー訛りで発音すると
「マイフェア」になるのだとか。
その二つの意味をかけて『マイ・フェア・レディ』となったらしい。

 

『ウエストサイド物語』や『サウンド・オブ・ミュージック』
と並ぶミュージュカルの名作といわれる、この映画。
リチャード・ギア&ジュリア・ロバーツの大ヒット作
『プリティ・ウーマン』の元になった作品でもある。

 

正しい発音の練習シーンがあるので
英語の教材として使われることも多い作品。

個人的には、中学生の頃、イライザが「H」の発音を練習するシーンを
真似してエクササイズをした記憶がある。

 

うんちくは兎も角、
花売り娘からレディに変身する
ヘップバーンの演技力と美しさは必見!!

娯楽映画としても文句なく楽しめる名作。
そして、自分を磨く女性の美しさを学べる1本!

風と共に去りぬ

風と共に去りぬ

風と共に去りぬ
~生きる力、愛する力は、どこから?~

 

☆こんな人に
・大作をじっくり腰を据えて観るのが好きな人
・時代背景(人種差別等)を踏まえて映画が楽しめる人

☆こんなときに
・恋愛も、人生も、なんかチマチマしてきた?と感じるとき
・スケール感のある大河ドラマ的作品が観たいとき

 

<出演>
ビビアン・リー
クラーク・ゲーブル

<監督>
シドニー・ハワード

 

目の前の障害はあらゆる手段ではねのけ
ひたすら前を見て生きていく。

 

どんな人も、どんな状況も、
大きな愛を持って受け入れ、共に生きていく。

 

2つのタイプの強い女。
あなたはどっちに憧れる?

 

1939年に製作された
不朽の名作『風と共にさりぬ』。

 

4時間以上に及ぶ大作は、
南北戦争時代のアメリカ南部を舞台にした映画。

 

ヒロインのスカーレット・オハラ(ビビアン・リー)は、
戦火と時代の波に翻弄されながらも
飢えに直面する家族を守りつつ力強く生き抜いていく。

 

時には、自ら銃を構え
時には、自分の美貌を利用してでも・・・

 

南部の富豪の家に生まれ
男たちにチヤホヤされて育ったスカーレットが、
ひとつだけままならないのが恋愛。

 

ずっと想いを寄せる幼馴染みのアシュレーは
スカーレットとは正反対の
芯の強い聖母のようなメアリーと結婚してしまう。

 

それでもアシュレーを諦めきれない
スカーレットに近づいてくるのが、
海千山千の、したたかに世の中を渡る男
レット・バトラー(クラーク・ゲーブル)。

 

戦争や人種問題、女性の生き方など
いろんなテーマを孕んだ映画だけれど
その縦軸には、男と女の愛と葛藤が貫かれている。

 

それにしても、どんな恋愛映画に
出てくる「いい男」とも比べられない
圧倒的な存在感でハートを鷲掴みにするのが、
レット・バトラーの魅力!

 

ポスターやDVDのジャケットを見て
「何?このオールバックのオジサン・・・」
と思った人もいるかも知れないけど
そういう人は、ぜひ映画を観てみて!

 

ずばり、女子力強化的この作品の見所は
力強いスカーレットの生きざまと
今では絶滅危惧種とも思われる
レット・バトラーの男子力。

 

『風と共に去りぬ』
そう、どんなに波乱万丈な人生でも
人は、時代は、
いつの間にか去っていってしまう。

 

美しい映像と音楽、
強い女とたくましい男の壮大なドラマが
小さな日々の雑念を
しばし忘れさせてくれる1本!

そんな彼なら捨てちゃえば

そんな彼なら捨てちゃえば


「そんな彼なら捨てちゃえば?」
=原題:HE’S JUST NOT THAT INTO YOU

~恋愛パターンあなたはどのタイプ?~

 

☆ こんな人に
・ 「なんで私の恋愛うまくいかないの?」と悩んでる女性すべて
・楽しみながら恋愛パターンを学習したい人。

☆ こんな時に
・恋愛中、または、恋愛できない自分を客観視したい時。
・恋愛についての「あるある!」ネタで楽しみたい時。

 

<出演>
ベン・アフリック
ジェニファー・ア二ストン
ドリュー・バリモア
ジェニファー・コネリー
スカーレット・ヨハンソン
ジェニファー・コネリー
クリス・クリストファーソン

<監督>
ケン・クワビス

 

 

恋する乙女、いや乙女じゃなくても
誰かを好きになったことがあるなら、
きっと身に覚えがあるはず!

 

電話やメールを待って数分おきにチェックする。
相手の言動を深読みしてしまう。
傷つくのが怖くて冷めたふりをする。

 

どこにもあるような出会い。
どこにもいるような恋人たち。

 

「これって、私のこと?」
「これ、あの子じゃん!」
って、誰かに似てる登場人物たちが
繰り広げてくれる、恋のケーススタディ。

 

舞台は、アメリカ、メリーランド州ボルチモア。
さまざまな事情と個性を持つ9人の男女の恋模様が、
軽快なテンポで展開する。

 

ベン・アフレック、ジェニファー・アニストン、
ドリュー・バリモア、スカーレット・ヨハンソンと、
豪華者キャストが、男女の本音や勘違い、
恋愛観の違いを等身大に演じて見せてくれる。

 

「もしかすると、私、このパターン?」
と、思わず胸に手を当ててしまうかも!?

 

恋をしたくてたまらないけど、
男の言動に過剰に反応して、
いつも独り相撲になってしまう彼女。

 

運命の恋を求め、
体当たりの大胆な行動に出て
新しい一歩を踏み出す彼女。

 

結婚という枠の中で
変わってしまった自分を
夫という鏡を通して発見する彼女。

 

サイバーな世界に
出会いを求めて、生身の恋に
なかなかたどり着けない彼女。

 

そして、彼女たちの思いのままにならない
パートナーの男たち。

 

心の中で思いっきり
「そう、そう!ある、ある!」
と、うなづいてしまうシーンがいっぱい。

 

さあ、あなたは誰に感情移入するかな?
そして、どんなメッセージが心に響くんだろう?

 

まさに、ガールズトークの映画版!

 

電話が来ないー忙しいのよ
結婚しないー愛があれば関係ないわ
浮気してるー正直に打ち明けてくれたの
いいえー彼はあなたに気がないだけ  (作品サイトより)

そんな言葉にドキッとしたら、必見!

 

軽~く観られるけど、けっこう学習効果あり。
そして、やっぱり恋をしたくなる1本!

恋愛映画×結婚相談所

恋愛映画×結婚相談所

「結婚したいけど出会いがない!」
「結婚なんてそのうちすると思ってたのに・・・」
「もう、このままずっと一人の気がする・・・」

 

30歳以上のシングル女子が集まると
ときどき飛び出すそんなネガティブ発言。

 

ところが、一方そんな仲間を尻目に
とっとと結婚を決めちゃう女子もいる。

 

で、そんな「イチ抜け組」の一人に
どこでパートナーを見つけたのか聞いてみると
「実は・・・」と教えてくれたのが、なんと結婚相談所。

 

アラフォー、大酒呑み、化粧っ気まるでなし。
もちろん、色気も、洋服の色以外あるはずもない・・・
(Kちゃん、はっきり言ってゴメン!)

 

そんな彼女が、インターネットで
ふと気まぐれにやった無料テストかなんかが
幸福への片道切符になったらしい。

 

実は、彼女だけでなく、近頃
周囲にWEBの婚活サイトやらマッチングやらで
相手を見つけた友人がけっこう増えている。

 

というわけで、かなり好奇心をくすぐられたので
実際に体験してみることにした。
(実は、半分仕事ですが・・・)

 

行ってみてビックリ!
いや~、今どきの婚活ってほんとうに出会いの演出が多彩!!

 

ベテランのコンサルタントさんとお話ししてるうちに、
私もいろいろ考えさせられて・・・

 

今回行ってみたのは、大手2つの結婚相談所。
どちらも、まずはWEBでできる>無料テストがあるので
「婚活」に興味のある人はやってみると面白いかも。

 

因みに、思ったよりしつこい勧誘は、なかったのでご安心を!

 

で、もし、一気に結婚まで行きたいなら
映画もハッピーエンドの恋愛映画か
ハートウォーミングなファミリーものを選ぶといいかも。

 

そう、イメージトレーニング
深層心理への刷り込み。

 

ジャンルで言えば、
やっぱり、ラブコメがおすすめ!

 

なぜなら、結婚相談所のコンサルタントさんも
何度も言ってましたから。

 

「笑顔、笑顔が大事!
笑顔が絶えない方は、
決まるのも早いんですよ」

 

ということで、笑う門には福来る!

 

恋愛映画(ハッピーエンドのラブコメ)× 結婚相談所
の引き寄せ効果、けっこう期待できるかも!

ビフォア・サンライズ

ビフォア・サンライズ



『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』
~運命の出会いは出会いがしら~

 

 

★こんな人に>>>
・素敵な出会い、運命的な恋愛に憧れる人
・恋愛初期の気持を思い出したい人

 

★こんな時に>>>
・ロマンチックな恋愛映画で恋愛筋力を鍛えたい時
・セリフが面白い映画が観たい時

 

<出演>
イーサン・ホーク
ジューリー・デルビー
アーニ・マンゴールド
ドミニク・キャステル
ハイモン・マリア・バッテンガー

<監督>
リチャード・リンクレーター

<脚本>
リチャード・リンクレーター
キム・クリザン

 

 

「こんなふうに何でも話せる人と出会えたら…」
「時間を忘れておしゃべり…そうそうこんな感じ!」
「私たちも昔はもっと会話があったのに…」

 

観た人によって感想はいろいろだと思うけど、
とにかく主人公たち二人の会話に、
すっかり引き込まれてしまう映画!

 

恋が始まる時の高揚感って、
隠しようがないほど二人の会話に現れる。
お互いのことを知りたくてたまらない時、
相手の話は、一つ残らず
乾いた土に沁みる水のように記憶されていく。

 

どんな性格?何が好きなの?家族は?子どもの頃は?
質問したり、見つめられながら答えているだけで
もう、うっとり、魔法にかかった気分。

 

選ばれた言葉たちが、
まるでキューピッドの矢のように
ハートをバシバシ貫いて・・・

 

もちろん、言葉以上に饒舌に語る
眼差し、仕草、触れ合う肩・・・

 

そんな濃密な時間がつまった半日を描いたのが、
このラブストーリー。

 

ヨーロッパ鉄道の車内で知り合った
アメリカ人青年ジェシー(イーサン・ホーク)と
フランス人女性セリーヌ(ジューリー・デルビー)。
二人が、途中下車したウイーンの街で夜明けまでの
束の間の時を共にする物語。

 

実は、1995年に発表されたこの映画には、
「ビフォア3部作」と呼ばれる続編、
「ビフォア・サンセット」(2004)、
「ビフォア・ミッドナイト」(2013)
の二作品がある。

 

主人公二人を演じたイーサンとジュリーが、
18年の歳月をかけて、その後二人の人生を描いたもの。

 

主演の二人が脚本にも参加した第2作目。
美しいギリシャを舞台に展開し
アカデミー賞脚色賞を受賞した第3作目。

 

3つを続けて観ると、単なるラブストーリーじゃない
男と女の機微?駆け引き?人生模様?
いろんなものが見えてくる。

 

もちろん、1作目のこの作品だけでも、
間違いなく傑作の恋愛映画!

 

では、若い二人の人生が交わった
出会いの物語「ビフォア・サンライズ」から
その夢見心地な会話の一節をご紹介。

 

「もし、この世に魔法があるなら、
それは人が理解し合おうとする力のこと。
たとえ理解できなくてもかまわない。
相手を思う心が大切・・・」

 

たくさんの言葉を紡いで
どんどん距離を縮めていく二人。

 

恋に落ちる瞬間と恋人との甘い会話を、
いっきに疑似体験できる1本!

 

 

幸せの教室

幸せの教室

幸せの教室
~恋の女神は前向きな人が好き?~

 

こんな人に>>
・恋なんてしてる余裕はない!という人
・トム・ハンクスが好きな人

こんなときに>>
・適度なリアリティと夢のある恋愛映画が観たいとき
・恋も、人生も、いろいろ考え中のとき

 

<出演>
トム・ハンクス
ジュリア・ロバーツ

<監督・脚本>
トム・ハンクス

 

恋は、思いがけないときにやってくる。
特に、良くも悪くも生活環境が変わり
新たな出会いが多いとき・・・

 

この映画も、まさしく
そんな“人生の転機”の物語。

 

といっても、決して決して、
主人公が一発逆転して、
恋もサクセスも手に入れましたとさっ!
なんて夢物語なんかじゃない。

 

学歴はないけど、
フツーに仕事がんばってたオジサンが
ある日突然リストラされて・・・
って、どこの国にも
ゴロゴロしてそうなお話。

 

でも、このオジサン、
一応泣くけどけど、グズグズ嘆かず
ちゃんと立ち上がるところがエライ!

 

「学歴なくてダメなら学べばいいんでしょっ!」
と、大学へ通い始めた彼を待っていたのは
ユニークな同級生や、
結婚に失望し、
仕事にも情熱を失ってしまった女性教授。

 

それにしても、男もファッションで、
こんなにも印象が変わるもの?

 

主演のトム・ハンクスが、
若い友達を作り、人生の目標を見出し、
冴えないオジサンから、なかなかカッコイイ中年男に
どんどん変身していく姿は見もの!
(もちろん、トム・ハンクスの演技力もあるんでしょうけど)

 

どんな状況でも、前向きに
自ら明日を切り開こうとする人には
きっと神様が幸せを用意してくれる。

そんな、ほんわりした気持ちにさせてくれる映画。

 

トム・ハンクスとジュリア・ロバーツ
というビッグな顔合わせの割には、
完成度に物足りなさがあるのは否めないけど、
悪意のある人が全然出てこない安心感は、好感が持てる。

 

年齢と共に、夢も恋心も忘れかけてる人
目の前の現実が厳しくて恋をする余裕なんて…という人も
ちょっぴり勇気がもらえる1本!

エケコ人形に負けないぞ

エケコ人形に負けないぞ

先日、世界の珍しいものを紹介するテレビ番組を観ていたら
「エケコ人形」なるものが紹介されていた。

何でも、南米で昔から信仰されている
「幸せを呼ぶ神様」で、
お金や恋人など、自分の欲しいものを
運んできてくれるご利益があるらしい。

番組で紹介されていたのは、
その人形を以前同じ番組で知り
半信半疑なまま飾ってみたら、
見事に一目ぼれで理想の相手と出会い
あっという間に結婚してしまったという女性のお話。

その「エケコ人形」、ちょっと変わっていて、
タバコが大好物らしい。
首に欲しいもののミニチュアをぶら下げておき、
火曜日と金曜日に、お人形の口にタバコをくわえさせると
願いを叶えてくれるのだとか。

なんか神様なのに、人間っぽくてカワイイかも♡

この「エケコ人形」もご利益ありそうだけど
以前ご紹介した、売れっ子恋愛カウンセラーご指南の
“恋愛映画を週に3本観ると恋を引き寄せる”
という方法も、実は、かなりの効果が実証されている。

 

というのも、プライベートで恐縮ながら
私自身、この方法を実践し始めて1ヶ月後、
5年前に別れた彼から突然連絡が入り
3ヵ月後に、なんと復縁してしまいまして。。。。(赤面)

 

あまりの効果の速さに、ちょっとびっくり!

 

でも、丸5年顔も会わせてなかったのに
どうやって、私の恋愛オーラが伝わったのだろう?

 

共通の友人?風の便り?集合意識から伝播?

まっ、何でもいいけど、
まずは、自分の潜在意識に、
「私は、まさに恋愛気分最高潮よ!」
って、ちゃんと伝えることが第一歩なのかも。

復縁の彼とハッピーエンドになるかどうか
今後の展開は、観た恋愛映画の効果と併せて
こっそりお伝えして参りましょう!

her/世界でひとつの彼女

her/世界でひとつの彼女

 

her/世界でひとつの彼女~
~孤独だから、愛したい?愛するから、孤独?~

 

☆こんな人に
・バーチャルな恋愛に興味がある人
・パートナーと向き合えない自分を客観視したい人

☆こんな時に
・心理劇的ラブロマンスが見たいとき
・「こんなに孤独なのは自分だけ?」な気分のとき

 

<出演>
ホアキン・フェニックス
スカーレット・ヨハンソン

<監督>
スパイク・ジョーンズ

 

 

あなたが恋をしている人、
あるいは、今まで恋に落ちた相手は
本当にあなたが思っているような人物?

 

近未来のロサンゼルスに暮らす
この映画の主人公セオドア(ホアキン・フェニックス)は、
依頼人の代わりに思いを伝える手紙を書く代筆ライター。

 

他人の気持を伝えることは得意でも
自分自身は長年連れ添った妻と
心を通わせることができなくなり、ついに離婚。
傷心しきっている。

 

そんな彼が、図らずも恋に落ちるのが
人工知能型の彼女=サマンサ。

 

感情を持つ何万人もの人間のキャラクターをインプットされ
それを元に自ら進化し続けるサマンサは、
セオドアの心にスッと寄り添うように入り込む。

 

相手の心を読み取り、生身の女性のように
トキめいたり恥らったり、嫉妬したり、傷ついたり
ベッドでの甘い囁きだって、
ちゃんと愛を感じてるのが伝わってくる。

 

因みに、この人工知能型
サマンサ(声だけ)を演じているのは、
「真珠の耳飾りの少女」「それでも恋するバルセロナ」「ドン・ジョン」
などで好演したスカーレット・ヨハンソン。
これが、実に、キュートでセクシー!

 

こんな彼女なら、実体がなくても、
イヤむしろ、面倒な実在がないからこそ恋愛してみたい!
と思う男子は、案外多いのでは?

 

逆にそういう意味では、
男子が求めるher(彼女)のひとつの理想像なのかも?

 

かまって欲しい時にいつでも相手をしてくれ、
いつも自分に関心を寄せ、励ましてくれて、
しつこく何かを求めたり、強要したりしない。

 

心を閉ざし、結婚に失敗した主人公セオドアも
そんな彼女に癒され、生きる活力をもらう。

 

この映画の面白いところは、
人工知能がどこまでも人間的なところ。

 

結局、相手がリアルな人間でも、人工知能でも
恋する人間の心は変わらないのでは?
そんな気がしてくる。

 

恋をすると頭の中で想像力がフル回転し始める。

 

「自分をこんな気持ちにさせるのは、世界中でこの人だけ?」
「あんなことを言ったのは、きっとこうだからに違いない」
頭の中で、どんどん「その人(herやhe<)」が出来上がっていく。

 

そして、やがて、
恋愛初期に出るホルモン(フェニルエチルアミン)が
減少するにつれて、現実が顔を覗かせ始める。

 

「あれ?何か違う」
「こんなはずじゃ・・・」

 

それはそうでしょ。
自分の頭の中で出来上がった「その人」は
リアルな「その人」と全く同じではないワケだし。

 

しかも、この映画で描かれているとおり
人は、常に変わっていくもの。

 

そのプロセスや結果をお互いに受け入れられなければ
パートナーとして愛し合うことは難しい。

 

「人工知能との恋愛?ありがちな近未来の
と観るまでは、ちょっと侮っていたけれど、なかなか・・・

 

“愛と背中合わせの孤独”

 

SFか、ファンタジーか、
ジャンル的には超現実だけど
テーマ的には、けっこうリアルで普遍的。

 

傷ついても、孤独の淵にいても
人はやっぱり愛を求める「生き物」。

 

そんな、甘さと切なさを味わえる1本!

猟奇的な彼女

猟奇的な彼女

猟奇的な彼女
~サイテーから始まる恋もある~

 

☆こんな人に
・映画だけでも優しい彼を疑似体験したい人
・韓流ラブロマンスが好きな人

☆こんなときに
・笑って、泣いて、ロマンチックしたいときに
・カップルで楽しめるラブコメが観たいとき

 

<出演>
チョン・ジヒョン、チャ・テヒョン

<監督・脚本>
クァク・ジェヨン

 

 

昔、周囲の女性たちを
まるでなで斬りするように、
次々と落としていく
男子がいたので聞いてみた。
「なんで、そんなにモテるの?」

 

すると、彼いわく
「サイテーから始めるからかな。
俺、最初にサイテーな自分見せちゃうから
後はどんどんポイント上がるだけなんだよねぇ~」

 

あなたの周りに、
そんな強者の女たらしはいないだろうか?

 

この映画で主人公がハマちゃう相手は、
いわば、その女子版。

 

心理学の先生によると、
人間は不思議なもので、迷惑をかけられると、
なぜか、その相手をどんどん好きになっちゃうことがあるらしい。

 
特に、それが嫌いじゃないタイプの異性だったりすると、
なおさらなのかも知れない。

つまり、自分をどれだけさらけ出せるか?
マイナスな自分も見せるということは、
あなたに心開いてますよ!というサイン。

でも、マイナスなとこばかり見せて
嫌気がさされるというリスクは、間違いなくあるわけで・・・

 

出せないと関係が深まらないし、
出しすぎると、遠慮も思いやりもなくなって
百年の恋も一気に覚めた!
なんてことにもなりかねないし。

そのへんが、恋愛のさじ加減の難しいところ。
 

この映画のふたりのように
いろんな切ないすれ違いも、
そこから生まれるわけで・・・

 

2001年、日本と韓国で記録的な
大ヒットとなった『猟奇的な彼女』。

やさしい性格の大学生キョヌは、
ある日、地下鉄で美しい女性と出会う。
 

でも、その女、実は泥酔しており、
車内で倒れてしまった彼女を、
仕方なくホテルへ運ぶ羽目に・・・

笑って、泣いて、ロマンチックしながら
恋のさじ加減を学ぶには、恰好の教材。

まっ、理屈は抜きにして
とりあえず、文句なく楽しめる1本!

潮風のいたずら

潮風のいたずら

潮風のいたずら
~愛は、女の人格も変えてしまう?~

☆こんな人に>>>
お金と結婚について考えてる人
最近いろいろ溜まっててスカッとしたい人

☆こんな時に>>>
後味さわやかな本格コメディが観たいとき
家族や友達と笑いながら映画を観たいとき

 

<出演>
ゴールディ・ホーン
カート・ラッセル
エドワード・ハーマン

<監督・脚本>
ゲイリー・マーシャル

 

 

 

お金があれば幸せになれる?
リアルでも永遠のテーマだけど、
そこを、こんなふうに料理する?!
って感じで楽しませてくれるのが、この映画。

 

笑いながら観てるうちに、
ほんわかハートが温かくなって
観終わった後は、何だか気分爽快!

 

文句なしに、
おもしろさ太鼓判のラブコメディ。

 

富豪の妻がクルーザーから海に転落。
記憶喪失になって、子だくさんの大工の妻に!?

 

その設定だけでも期待できるのに、
一気にストーリーの中へと引きずり込むのが
主演ゴールディ・ホーンの目を見張る演技力。

 

当時のコメディ・クイーンの本領発揮で
主人公の大変身ぶりを見せてくれる。

高慢ちきな大金持ちの女に痛い思いをさせられていた大工は、
ここぞとばかり夫になりすまし、子育てや家事を手伝わせるが・・・
 

境遇的にはシンデレラストーリーの逆バージョン。
でも、果たして結末は・・・

共演は、実生活でも恋人関係にあったという
カート・ラッセル。

 

息がぴったりの二人だからこそ
ますますラブリーな映画になったのかも?

 

人生や幸せの価値観はいろいろ。
でも、ひとつだけ確かなことは
愛があれば、女は素敵になれるってこと。

 

とにかく、笑って、スカッとしたいときにも
心温まるラブコメを観たいときにもイチオシの1本!

トワイライト~初恋~

トワイライト~初恋~

トワイライト~初恋~
~純粋な恋ほど、命がけ?~

 

☆こんな人に
スリラーも恋愛映画人も好きな人
「純粋な恋って…」分からない、または思い出せない人

☆こんな時に
一味違う純愛映画が観たい時
背筋がゾクゾクするファンタジー・ロマンスが観たいとき

 

 

<出演>
クリステン・スチュワート
ロバート・パティンソン

<監督>
キャサリン・ハードウィック

<原作>
ステファニー・メイヤー

 

 

恋に落ちてしまった人が
自分の命を奪いかねない人だったとしたら・・・

 

犯罪者と被害者、
スパイとスパイ、
野獣とお姫様・・・

いろんなパターンがあるけれど、
やっぱり、これが究極かも。
吸血鬼と少女の禁断の恋!

 

原作は、アメリカのベストセラー小説
ステファニー・メイヤーの『トワイライト』。

 

これまでにも、吸血鬼ものはいっぱいあったけど
この「トワイライト」が、
今どきの若者のハートをこんなにも掴んだのは、
主人公が、等身大のティーンエイジャーだからでは?

 

まずは、主人公がハイスクールの転校生なんて
フツーの青春ものみたいな設定が
何ともリアルで、背筋がゾクゾクしてしまう。

 

仲良くなって、お家に遊びに行って、家族に紹介されて・・・
そこまでは、ふつうのハイスクールの男の子と女の子。

 

でも、彼がバンパイアだってことは、
当然、その一族も、みんなバンパイアなわけで・・・

 

ましてや、その一族に対立する
そちらの世界の方たちまで現れちゃったりするから
もう、愛と引き換えのリスクは超MAX

まるでジャングルの中の子羊状態!

 

そんな、究極の障害の中だからこそ
二人の純粋な愛が、くっきりと切ない光を放つ。

 

自分の危険を顧みない一途な女の子。
命がけで彼女を守ろうとする男の子。

 

「世界中を敵に回しても、あなたを愛してる!」

そんな純愛の原型を、
極限の心理設定とアクションで魅せてくれる
「トワイライト」シリーズ第一弾。

 

熱いけどクールなLOVE STORYは、
これからの季節、特におすすめの1本!

ポンヌフの恋人

ポンヌフの恋人

ポンヌフの恋人
~恋愛とは命の火花を散らすもの~

 

☆こんな人に
・近ごろ恋愛本能が弱ってるかな~と思う人
・フランス的恋愛至上主義に共感できる人

☆こんな時に
・ちょっと狂気が入った恋愛映画が観たいとき
・すべてをそぎ落とした男女の愛を見たくなったとき

 

<出演>
ドニ・ラヴィン
ジュリエット・ビノッシュ
クラウス=ミヒャエル・グリューバー

<監督・脚本>
レオス・カラックス

 

 

男と女が魂をぶつけ合うときの
閃光のような煌き。

 

どんなに残酷な現実があっても
愛が美しく感じられるのは
そこに、二人の命の火が見えるから。

 

この映画の見せ場のひとつ
二人が花火をバックに踊るシーンが印象的。

 

いや~、独特の世界観というか
さすがフランス映画の名作!

愛ですよ、愛。

1991年のこの作品は、
フランスの鬼才レオス・カラックス監督が、
「ボーイ・ミーツ・ガール」「汚れた血」に続く“アレックス3部作”
の完結編として手掛けた名作ラブストーリー。
 

「えっ、これってドキュメンタリー???」
まるで、携帯かスマホで撮ったような
妙にリアリティのある夜の街の映像。

 

セリフは極端に少ないし、
画面は暗くて汚いし、悲惨な感じだし、
「これは、どえらい映画を観はじめてしまった!」
と、冒頭の数分間は後悔しきり。

 

でも、なぜか、目が離せない。

 

舞台は、パリ。
不眠症で天涯孤独な大道芸人アレックス(ドニ・ラヴィン)と
失明の危機にあり裕福な家を出て放浪する画学生
ミッシェル(ジュリエット・ビノッシュ)。

 

身も心も、見るからにボロボロの二人が
修復工事を待つ今は使われていないポンヌフ橋の上で
共に暮らし始める。

 

去っていった恋人を執拗に探すミッシェル。
戸惑いつつも、人を愛することに目覚めてしまうアレックス。
そんな、二人が少しずつ心の距離を縮めていくのだが・・・

 

狂気を孕むほどの愛が、善か?悪か?
道徳論はとりあえず脇に置けるまたは
現実に代わる疑似体験が味わえる人しか
観ないほうがいい映画かも。
(ストーカーとか、殺人とか、現実はダメだから!)

 

人は愛し、愛されることで、
どう変わることができるのか?

何も持たない裸同然の男アレックスが
ミッシェルをつなぎとめるために必死になる姿、
エゴを押さえきれずに暴走する姿を
どこか愛おしく感じるのは、
恋愛経験者なら誰もが
心のどこかに思い当たるものがあるからでは?

 

青春の、極限の、剥き出しの愛。

 

錆びついた恋愛本能を
呼び覚ましたいときにおススメの1本。

タイタニック

タイタニック

タイタニック
~命は消えても、愛は消えない~

 

☆こんな時
・大作ラブストーリーが観たいとき
・思い切り泣いてカタルシスを味わいたいとき

☆こんな人に
・運命の出会いを信じている人
・レオ様(レオナルド・ディカプリオ)が好きな人

<出演>
レオナルド・ディカプリオ
ケイト・ウィンスレット

<監督>
ジェームズ・キャメロン

 

「私のジャックはどこ?!」
映画館を出たとたん、
当時恋人募集中だった友達はそう叫んだ。

 

命がけで自分を守ってくれる恋人。
どんな障害を乗り越えてでも
結ばれたいと思える運命の人。

 

女子なら、やっぱり一度は、
そんな相手との出会いに憧れるもの。

 

貧しい画家の卵ジャック(レアナルド・ディカプリオ)と、
上流階級の娘ローズ(ケイト・ウィンスレット)の恋物語。

 

ご存知、超豪華客船「タイタニック号」沈没の
実話を題材にした映画。

 

この事件を扱った作品は、
それまでにも何本も創られているが、
1997年に公開されたこの映画は、
いろんな意味で話題になった。

 

当時まだ目新しかった本格的なCGによる映像。
ギネスに載るほどの多額の興行収入。
(2009年、同じジェームズ・キャメロン監督の『アバター』が更新)
セリーヌ・ディオンが歌う主題歌
「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」の大ヒット

 

もちろん、アカデミー賞も総ナメ・・・
いちばん有名なのは、豪華客船の舳先で
ジャックに後ろから抱きかかえられたローズが、
潮風を受けながら両手を広げるシーン。

 

「Keep your eyes closed, trust me?」
目を閉じたままだよ。ぼくを信じてくれる?

「All right—Open your eye’s」
いいよ。目を開けて。

「I’m fling Jack ! 」
ジャック、私飛んでるわ!

あまりにも有名なこのシーン。
いっしょにハートがflingしちゃった人も多かったのでは?

 

この他にも、この映画には名ゼリフがたくさんある。

一等客席のパーティで貧しい画家の卵ジャックに
ローズの母親がイヤミたっぷりに言い放つ
「根無し草みたいな暮らしで満足?」
との一言に、ジャックが返したセリフ。

「必要なものはすべてここにあります。
健康なカラダとまっさらなスケッチブック」

政略結婚を迫られ籠の鳥状態のローズのハートは、
この生命力あふれる一言に射抜かれに違いない。

 

因みに、私のお気に入りは、年老いたローズが
この物語を回想するときに放つ一言。

「 woman heart is a deep ocean of securets」
女の心は深い海のように、秘密を隠しもっているものよ。

事故の後、ローズはどんな人生を送ったのだろう?
忘れられない思い出を胸に秘めながら・・・

 

ローズほど劇的じゃなくても、
確かに女の心には、いろんな過去が沈んでいく。

 

運命がどうであれ、
愛し合うことの素晴らしさを
ドラマチックに味あわせてくれる1本!

シティ・オブ・エンジェル

シティ・オブ・エンジェル

シティ・オブ・エンジェル
~至高の喜び、それは、愛する人にふれること~

 

☆こんな人に
ニコラス・ケイジorメグ・ライアンが好きな人。

☆こんな時に
ファンタジックなラブストーリーが観たいとき。

 

<出演>
ニコラス・ケイジ
メグ・ライアン
アンドレ・ブラウアー
デニス・フランツ

<監督>
ブラッド・シルバーリング

 

 

 

風を感じる。
匂いを感じる。
温もりを感じる。

 

今、こうして何かを感じる一瞬が、
奇跡的なほど、かけがえのない時間。
「生きてる」って、なんて素敵なことなんだろう!

 

印象的な映像と切ないラブストーリーと共に
そんなことを思わせてくれる作品。

 

1978年の作品『ベルリン天使の詩』の
ハリウッドリメイク版『シティ・オブ・エンジェル』。
ただし、この2つ、
作品としては全く違った味わいがある。

 

天使のセス(ニコラス・ケイジ)は、
人間の外科医マギー(メグ・ライアン)が
患者の命を懸命に救おうとする姿を見て恋に落ちる。

 

しかし、天使には、
人間に姿を見せることすら許されない。
どうしても我慢ができなくなったセスは、掟を破る。

 

そして、やがて、天使という永遠の命を捨て、
人間になることを願い始める・・・

 

好きな人に、触れたくても、触れられない。
感じたくても、感じられない。
その切なさと苦しさが、痛いほど伝わってくる。

 

それだけに、二人が結ばれるシーンは、
ふつうのラブシーンより、ずっと官能的ですらある。

 

大切な人とふれあえる「今」この時が、
限りなく愛おしくなる1本。

偶然の恋人

偶然の恋人

偶然の恋人
~生きているとは、愛してしまうこと~

 

☆こんな人に
心開けない自分や相手にもどかしさを感じている人に。

☆こんな時に
誰かを愛して生きていくことを、ちゃんと見つめたい時に。

 

<出演>
ベン・アフレック
グウィネス・パルトロウ
ジョー・モートン

<監督>
ドン・ルース

 

 

切ない。とにかく、切ない。

誰かを愛すること。
自分と向き合うこと。

 

その切なさのエッセンスが、
テンポのいいストーリーの中にたくさん詰まった映画。

 

主人公のバディ(ベン・アフレック)は、
ロサンゼルスの広告代理店に勤める敏腕エージェント。

 

ある日、出張先のシカゴで大雪のために
飛行機が遅れるなか、家族の元へと家路を急ぐ
一人の男に自分のチケットを譲ることになる。

人生も、女も、なめ切って生きるバディは、
この偶然の出来事から
一人の男とその家族の運命を変えてしまう。

 

そして、
自信に満ち溢れていた彼自身の人生さえも・・・

 

予期せぬ出来事とはいえ、罪の意識に苛まれ、
自分と向き合わざるを得なくなったバディが出会うのは、
突然訪れた深い悲しみにも、まっすぐ向き合う
未亡人アビー(グウィネス・パルトロウ)。

 

身元を隠したままアビーの前に現れたバディ。
何も知らずバディに心を通わせるアビー。

少しづつ近づいていく二人の気持ち。

「臆病だから、勇敢になれる」
傷ついた二人を結ぶ言葉が胸に沁みる。

 

どんなことがあっても、
正直に前向きに人を愛し生きていけたら・・・

人生に躓いても、必ず幸せは引き寄せられる
そんな気持ちにさせてくれる1本!

さらば我が愛/覇王別姫

さらば我が愛/覇王別姫

さらば我が愛/覇王別姫
~どんなに報われなくても、愛は美しい~

 

☆こんな時
・恋愛+歴史の映画が見たいとき
・こってり、愛の奥深さを味わいたいとき

☆こんな人に
・男女を超えた愛にも共感できる人
・報われない恋愛に孤独感を感じている人

 

<出演>
レスリー・チャン
チャン・フォンイー
コン・リー

<監督>
チェン・カイコ―

 

 

舞台は、日中戦争~文化大革命の中国。
主人公は、激動の時代を生きる二人の京劇役者。
物語の始まりは、1930年代。

 

娼婦の子で、半ば親に捨てられるように
京劇俳優養成所に預けられた小頭子は、
仲間のいじめからかばってくれる先輩の石頭に
同性愛的な思慕の念を抱くようになる。

 

成長した二人は、芸名を
小豆子が程蝶衣(レスリー・チャン)
石頭が段小楼(チャン・フォンイー)として
『覇王別姫』で共演、京劇のトップスターにまで登りつめる。

 

しかし、日中戦争が激化する頃
二人の間に、娼婦の菊仙(コン・リー)が現れる。

 

菊仙との関係を深める石頭。
それでも、一途に石頭を思い続ける小頭子。

大人になり、スターになり、境遇が変わったことで
二人の関係も次第に変わっていく。
 

 

そして、さらに時代は流れ、1960年代。

中国全土に文化大革命の嵐が吹き荒れる中、
京劇は堕落の文化として禁止され
人気役者だった程蝶衣(小頭子)、段小楼(石頭)も
世間に虐げられ、次第に追いつめられていく・・・

 

女形を演じるレスリー・チャンのなんと妖艶なこと!
そして、段小楼(石頭)を慕う姿のなんと切ないこと!

 

愛、絆、情念・・・
人の心の哀れさが、
なぜか、美しく妖艶な京劇の舞台のように煌めく。

 

時代に翻弄される壮絶な物語と共に
愛の奥深さが、こってりと味わえる1本!

ニューヨーク アイラブユー

ニューヨーク アイラブユー

ニューヨーク アイラブユー
~街を歩けば、愛に出会う~

 

☆こんな人に
・オムニバス映画が好きな人。
・愛することに臆病になってる人。

☆こんな時に
・1本でいろんな恋愛ドラマが楽しみたいとき。
・愛情問題で「こうでなくちゃ!」と頭や心が固くなってるとき。

 

<出演>
オーランド・ブルーム
クリスティーナ・リッチほか

<監督>*オムニバスの各作品監督(順不同)
ナタリー・ポートマン
スカーレット・ヨハンソン
岩井俊二
ファティ・アキン
イヴァン・アタル
ランディ・バルスマイヤー
アレン・ヒューズ
シェール・カプール
ジョシア・マーストン
ミーラー・ナイール
ブレット・ライナー
チアン・ウェン
ジョシア・マーストン
アンドレイ・ズビャギンツェフ

 

 

いろんな人のいろんな人生が行き交う大都会。
街ゆく人の心の中には、
いったい、どんな愛が息づいているのだろう?

 

もし、その一つひとつの物語を
覗いてみることができたら・・・

 

この映画の舞台は、ニューヨーク。
世界一の大都会。
自由の国に集まる愛は、
形も、色も、実にさまざま。

 

主人公は、

スリの青年

結婚を控えたユダヤ人女性

引きこもりの作曲家

卒業プロムに胸躍らせる高校生

街角で出会った女を口説く作家

Barで会った男と一夜限りの関係を持った女

思い出のホテルを訪れる元オペラ歌手・・・

 

面白いのは、10編すべての監督が違うこと。
世界中から気鋭の監督が寄せた“愛を語る一編”。

あなたは、その中のどれに共感するだろう?

 

私がジーンと来たのは、老夫婦の散歩。
急な階段を上る夫の姿に、妻が浴びせた一言。
そして、その後の二人のツーショット。
ほんのわずかな時間を描いても、
年月と愛が表現できるなんて!

 

「愛って、いろいろでいいんだよね」
と何だか勇気をくれる1本!

グリーンカード

グリーンカード

グリーンカード
~「あなたを知りたい」それが恋の始まり~

 

☆こんな人に
・ラブコメディが大好きな人。
・「恋愛映画ならイケメンでなきゃ!」と思ってない人。

☆こんな時に
・コメディだけど、ちゃんと味のある恋愛映画が観たいとき。
・恋に落ちていく二人の会話が楽しめる映画が観たいとき。

 

<出演>
ジェラール・ドパルデュー
アンディ・マクドウェル

<監督・脚本>
ピーター・ウェアー

<音楽>
ハンス・ジマー

 

 

アメリカの永住権(グリーンカード)
が欲しいフランス人の男。
ベランダで温室栽培をするため
夫婦しか住めないアパートに住みたいアメリカ人の女。

 

二人は、入国管理局の目を欺くため
形だけの夫婦として一緒に暮らし始める。

 

考え方も、習慣も、何もかも違う男と女。
うんざりしながらも、
二人は少しづつお互いを知り合っていく・・・

 

人生を楽しむことが最優先の男を演じるのは
フランスの名優、ジェーラール・ドパルデュー。

 

ストイックに信念を貫いて生きようとする女には
『フォーウェディング』のアンディ・マクドウェル。
このキャスティングが絶妙!

 

反発しあいながらも惹かれ合っていく二人のドラマが
コミカルに、そして、ロマンチックに展開する。

 

この映画で学ぶべきは、まったく価値観の違う相手と
どうやってコミュニケーションをとるかというスキル。

 

最初は、「ぜったい無理!」と思ってたのに
気が付いたら好きになってた・・・

 

そんなギャップ萌えが、どんなふうに発生するのかを
分析しながら観てみると学習効果もより一層上がりそう。

 

この映画の制作・脚本、監督は、
『刑事ジョン・ブック 目撃者』のピーター・ウェアー。
ただのラブコメディじゃないのもナットクです。

 

最後は、「だよね~!」のジーンとくる結末。

 

カジュアルだけどしっかり味わいのある
美味しいフレンチのような1本!

ゴースト~ニューヨークの幻~

ゴースト~ニューヨークの幻~

ゴースト ニューヨークの幻

~魂で愛しあう二人は、強く、切なく、美しい。~

 

<出演>
パトリック・スウェイジ
デミ・ムーア
ウーピー・ゴールドバーグ

<監督>
ジェリー・ザッカー

<脚本>
ブルース・ジョエル・ルービン

<音楽>
モーリス・ジャール

 

☆こんな人に
・恋愛映画大好き!スピリチュアル系大好きな人。
・サスペンスやコメディテイストの恋愛映画が好きな人。

☆こんな時に
・切なくて面白い恋愛映画が観たいとき。
・恋愛映画は苦手そうな彼と観たいとき。

 

「お気に入りの恋愛映画は?」
と男性たちにアンケートをしたら
最も人気が高かったのが、この
『ゴースト~ニューヨークの幻~』。

 

まっ、そもそも男性には、
「あまり恋愛映画を好んで観る!」
という人は少ないようだけど、
この映画だけは「面白かった」という意見が、
若い子からオジサンまで多かった。

 

というのも、たぶんストーリーが
単なる恋愛ものとは全く違うから。

 

“恋愛×ゴースト”だけでも
この映画ができた1990年当時は新鮮だったけど
“恋愛×ゴースト×サスペンス”
という縦糸・横糸どころか組紐状態(分かりにくい?)
の物語展開に、思わずグイグイ引き込まれてしまう。

 

それでいて、愛し合う二人に関しては
もの凄く五感に訴える描き方をしているから
切なさの感情移入も、どっ~ぷりできる。

 

ヒロインのデミ・ムーアが
ゴーストの恋人といっしょに
土をこねるシーンなんて、
女性ならゾクッとせずにはいられないはず。

 

監督は、『裸の銃を持つ男』『フライング・ハイ』など
コメディを得意とするジェーリー・ザッカー。
この映画でも、インチキ霊媒師の
ウーピー・ゴールドバーグが光ってます。

 

しかも、また、音楽がいいっ!
「感動のスクリーンミュージック」
みたいな番組では、
必ずと言っていいほど出てくるから
映画は観てなくても、
音楽は知ってるって人が多いかも。

 

因みに、この映画、名作なのに
アカデミー賞は、脚本賞だけで
作品賞は受賞していない。
というのも、同じ年に
『ダンス・ウィズ・ウルブズ』
という強力なライバルがいたため。

 

今となっては、こっちの方が
圧倒的に影響力があった感じですけどねぇ。
この映画の後、ゴースト×恋愛ものが
どんどん出てくるようになったし。

 

松嶋菜々子・スンホンの主演で
リメイク版『ゴースト』もできたしね。

 

とにかく、恋愛映画ファンでなくとも必見の作品!

甘い恋愛映画が苦手な彼でも満足度十分。
恋人と二人で観るのにぴったりの1本!

君に届け

君に届け

君に届け
~無垢なハートを思い出そう!~

 

☆こんな人に
・「誰かを大切に思う」純粋な気持を取り戻したい方。
・三浦春馬くんのファン。

☆こんな時に
・十代の頃のみずみずしい感性を思い出したいとき。
・親子で胸キュンの青春ものが観たいとき。

 

<出演>
多部未華子
三浦春馬
蓮佛美沙子
桐谷美玲

<監督>
熊澤尚人

<原作>
椎名軽穂

<脚本>
根津理香
熊澤尚人

 

 

「中学生の娘の付き添いで映画に行ったら
不覚にも、ちょっとウルっときた」
という涙もろいオヤジの話を聞いて
DVDを借りてみた。

 

そう、ティーンエイジャーに大人気の
『キミに届け』通称『キミトド』。

 

見た目が暗いことから「貞子」と呼ばれ
クラスになじめない爽子(多部未華子)が、
クラスの中心的な存在で人気者の
風早翔太(三浦春馬)と心を通わせることで、
次第に変わっていく・・・
という、いわばメンタル的シンデレラストーリー。

 

原作は、『別冊マーガレット』に掲載され
講談社漫画賞も受けた連載少女漫画。

 

単行本は12巻まで出た時点で
累計売上1400万部を超えたというから
まさに10代のハート鷲づかみ!?

 

小説やTVアニメにもなったので
見かけたことがある大人も多いかも。
原作もアニメも観てない私の感想は・・・
「三浦春馬ヤバイ!」
高校にこんな子いたらズル休みしなかったかも!

 

もちろん、春馬くん演じる風早翔太が
原作でも抜群に爽やかな男の子らしいから
キャスティングと役作りが相まってなんでしょうね。

 

友情も、恋愛も、不器用で、まっすぐで。
だからこそ、すべての想いが
宝物のように大切だったあの頃。

 

胸のずっとずっと奥に仕舞いこんだ十代の記憶が、
わらわらと甦えって、確かにちょっとだけウルッ♡
という大人も少なくないはず。

 

登場人物の誰に感情移入しちゃうかは
アナタの甘酸っぱい思い出次第かも知れません。

 

「最近、キレイな涙を流してない・・・」
という人には、カタルシス効果抜群。
 

 

恋愛映画というよりも、
みずみずしいハートの筋トレに役立ちそうな1本!

ひまわり

ひまわり

ひまわり
~愛とは?人生とは?そして戦争とは…~

☆こんな人に
・運命や宿命を感じる恋愛をしている人。
・ヘビーなテーマに真っ向勝負の映画が好きな人。

☆こんな時に
・美しい映像と音楽を堪能できる恋愛映画が観たい時
・グショグショに泣ける名作の恋愛映画が観たい時

 

<出演>
ソフィア・ローレン
マルチェロ・マストロヤンニ

<監督>
ヴィットリオ・デ・シーカ

<脚本>
チェーザレ・ザヴァッティーニ
アントニオ・グエラ
ゲオルギ・ムディバニ

<音楽>
ヘンリー・マンシー二

 

 

 

スクリーンいっぱいに広がる
見渡す限りのひまわり畑。

 

その鮮やかで生命力に満ちた光景が
主人公たちの悲劇をいっそう際立たせる。

 

男と女が出会い、恋に落ち、結婚し、そして、夫は戦場へ。

 

戦争があれば、どの時代にも
どこにでも、必ず生まれるストーリー。

 

そんな、時代を超え無数に生まれてきた物語を、
痛いほど切なく描いたラブストーリー。

 

瞼と胸に焼きつくような映像と音楽。

 

ソフィア・ローレンと
マルチェロ・マストロヤンニという
イタリア映画の2大スターの圧倒的な存在感と演技力。

 

今まで何度も観ているはずなのに、
気がつけば嗚咽を上げて泣いていた。
つい先日、DVDを観た時のこと。

 

初めて観た十代の頃
国語の先生がこう言ったのを覚えている。
「この作品は、大人になってからもう一度観なさい。
観る年齢、人生経験によって、
まったく違った感動がある作品だから」

 

日本で初めて公開されたのが1970年。
哀切をおびた音楽も大ヒットし、
その後TVでも繰り返し放映されてきた。

 

今では、この映画の音楽を聞いただけで
ひまわり畑のシーンが目に浮かぶ。
という古い映画ファンも多いのでは・・・

 

主演のソフィアローレンは、
1950年から女優をやってる大ベテランだけど
2009年には『NINE』にも出演。
つい最近も、胸のざっくり開いた服を着て
TVに映っていたから、まだまだ現役なのでしょう。
女優としても、女としても。

 

“女子力”なんて、お子ちゃまの寝言?
こんなカッコイイ女優さんを見ると、
ちょっと反省。。。。

 

愛すること=生きること。

 

そんな腹の据わったイイ女になるには必見の1本かも!

それでも恋するバルセロナ

それでも恋するバルセロナ

それでも恋するバルセロナ
~恋は興じるもの?狂じるもの?~

 

☆こんな人に
・「恋愛至上主義でいいんじゃない!」
・「恋に翻弄されてみたい」という人

☆こんな時に
・軽い気分で情熱的な恋愛映画を楽しみたいたいとき
・恋愛ってナニ?という気分のとき

 

<出演>
スカーレット・ヨハンソン
ペネロペ・クルス
ハピエル・バルデム
レベッカ・ホール
クリス・メッシーナ

<監督・脚本>
ウディ・アレン

 

 

「えっ、どうして私こうなるの?」
恋をすると、想定外のことが起こるもの。

 

自分で自分をコントロールできなかったり、
こんな自分がいたなんて!とビックリしたり・・・
でも、それが恋の醍醐味というもの。

 

ましてや、舞台が情熱の国スペイン、
バルセロナならなおさら。

 

奔放なアート系と
堅実なモラリストの女友達二人が
バルセロナで出会った非日常な恋とは・・・

 

「あるある、この感じ!」と、共感するか。
「なにこれ、クレージー!」と、客観視するか。

 

どっちにしても、気がつけば、
思わず引き込まれるのは
テンポのいいストーリー展開のせいか
キャスティングのせいか・・・

 

特に、スゴイのが、ペネロぺ・クルス!
情熱と官能を演じさせたら、
もう右に出るものなし?
というか、ほとんど地としか思えない。
この映画で、アカデミー賞助演女優賞を
獲得したのも、超ナットク!!

 

スカーレット・ヨハンソンとの
衝撃的なシーンも、ちょっとドキドキ。

 

それにしても、
これがあのウディ・アレンの作品だとは!
50年以上現役というよりまだ生きてたのね?
と思ってしまってゴメンナサイ。

 

「ウディ・アレンの作品の中でこの作品が一番好き!」
と、夏木マリさんが言ってたけれど、同感!!

 

70代で?70代だから?
恋愛の魅力と威力と不思議をこんなふうに描けるのは・・・

 

ここで学ぶべきは、行動しなければ
どんな恋も始まらないということ。

「自分はこんなタイプ」
と決めつけてると、新しい自分に出会うチャンスもない。

バルセロナの風景をバックに
炸裂するパッション、そして、男女のかけひき。

奇想天外なストーリーを楽しみながら
自分の恋愛感覚を客観的に見つめられる1本!

髪結いの亭主

髪結いの亭主

髪結いの亭主
~永遠に色褪せない愛の形って?~

 

☆こんな人に
・愛と現実、その狭間で揺れる人。(共感し過ぎの危険あり!)
・これぞフランス映画!が好きな人。

☆こんな時に
・映画の中でこそ味わえる愛の世界が見たいとき
・ファンタジックで純粋な大人の愛を味わいたいとき

 

<出演>
ジュン・ロシュフォール
アンナ・ガリエナ

<監督・脚本>
パトリス・ルコント

 

 

憧れ、官能、濃密な愛の時間・・・

 

『髪結いの亭主』
それは、異性に目覚める少年の夢から始まる。

 

理髪店の石鹸の香りに混じって
髪を触る女性の柔らかい乳房から
立ち上っているだろう温かく艶めいた匂い。

 

スクリーンの中から
そんな空気感がこぼれ落ちそうなこの映画。

 

舞台となる理髪店に射し込む淡い光。
そこに佇む女性の美しさに見とれているうちに
不思議な世界に引き込まれる。

 

愛に溺れる幸せ。
それは、濃密な二人の世界に
刻まれる時間の中にだけあるもの。

 

やがて、残酷な現実という
時の流れに呑み込まれてしまったら・・・
完璧な愛を手に入れた瞬間から始まる不安。

 

ファンタジックな愛の世界を観ていたら
いつの間にか、胸の奥に甘い痛みが呼び覚まされる。
そんな大人も多いかも・・・

 

監督は、『仕立て屋の恋』『橋の上の娘』などで知られる
フランスの「愛の名匠」パトリス・ルコント。

 

印象的な美しい映像は、
『真珠の耳飾りの少女』『鳩の翼』を手掛けた
エドゥアルド・セナという撮影監督によるもの。

 

時を超える名作は、やっぱり
愛を描く達人たちに生み出されてるんですねぇ。

 

『髪結いの亭主』が日本で
最初に公開されたのが1991年。

 

それから20年以上の時を経て
今、そのデジタルリマスター版が
全国巡回で劇場公開中とのこと。
もし間に合えば、ぜひ劇場で・・・

 

色褪せない愛の世界を満喫したい1本!

ティファニーで朝食を

ティファニーで朝食を

ティファニーで朝食を
~女の幸せって?人生に必要なものは?~

 

☆こんな人に!
・人生で大切なのは、お金?愛?と考えてる人
・映画でファッションセンスを磨きたい人

☆こんな時に!
・スタイリッシュでオシャレな恋愛映画が観たい時
・楽しくてキレイな恋愛映画が観たい時

 

<出演>
オードリー・ヘプバーン
ジョージ・ペパード

<監督>
ブレイク・エドワーズ

<脚本>
ジョージ・アクセルロッド

<原作>
トルーマン・カポーティ

 

 

言わずと知れた、ヘプバーンの名作!
この映画が、どれだけ世界中に
『ティファニー』好きの女性たちを
増やしたことだろう?

 

ニューヨークの風景は、
確かに古き良き時代だけれど、
映画のそのものは、
今観ても、少しも古さを感じさせない。

 

ファッションも、
ハッとするほどオシャレで洗練されていて、
新鮮な発見がたくさんある。

 

映画って、観てる時の自分の年齢によって、
全く感動する部分が違ったりするけれど、
この映画も、人によってはそうかも知れない。

 

私も初めて観たのは、たぶん10代。
その頃は、奔放でスタイリッシュな大人の恋愛映画?
くらいの記憶しか残らなかったけど、
大人になって観ると、ちょっと違う。

 

愛、お金、憧れ、プライド、孤独
いろんな要素が、それこそダイアモンドの
ブリリアンカットのように光る物語。

 

そして、ヘプバーンのなんと魅力的なこと!
たとえお金持ちの男を手玉に取る女を演じても
可憐で、優美で、気品がある。

 

さらに、心の奥深い感情を表現する、
その演技力の素晴らしさ!

 

つらい人生経験は、
ときに人の心を愛から遠ざける。

 

欲しいのは、愛?お金?
どちらが欲しい人も、どちらも欲しい人も、
ティファニーのジュエリーのような
不変のときめきが楽しめる一作!

ホリデイ

ホリデイ

ホリデイ
~恋をしたけりゃ、生活変えよう!~

 

☆こんな人に
「なんで私の人生こうなのよ?!」と思ってる貴女。
ジュード・ロウが好きな人。必見!

☆こんな時に
軽くて、ハッピーになれる恋愛映画を観たいとき。
恋がうまくいかなくてクシャクシャしてるとき。

 

<出演>
キャメロン・ディアス
ケイト・ウィンスレット
ジュード・ロウ
ジャック・ブラック

<監督・脚本>
ナンシー・マイヤーズ

 

 

「いやんっ!もう~
この映画のジュード・ロウったら、魅力的過ぎ♡」
彼のファンなら、溜息をもらすこと請け合い!
あの眼差しに見つめられるだけで、
この映画を観る甲斐があるというもの!

 

ジュード・ロウのファンならずとも、
女子なら恋する気分、見つめられる幸せを
思い出せそうな映画。

 

奔放なキャメロン・ディアスもキュートだし、
まじめタイプのケイト・ウィンスレットも
いい味出してます。

 

ストーリーも、ほどよく現実感が織り込まれた
大人のロマンチック・ラブコメディって感じ。

 

それもそのはず、「恋愛適齢期」の
ナンシー・マイヤーズ監督の作品ですから。

 

片思いの恋。パートナーの浮気。
なんだかギクシャクうまくいかない現実から
逃避するように、ホリデーの間だけ、
お互いの家をチェンジする二人の女性。

 

舞台は、イギリスとアメリカ。
全く違った生活環境に飛び込んだ二人が
それぞれに出会う、新しい人、新しい自分。

 

旅すると、確かに恋って芽生えやすいですよね。
ごく最近、短期海外留学した友達も
見事に「ダーリンは外国人」になっちゃいました。

 

誰ですかぁ?
「旅先で運命の人に出会うなんて
映画か偶然かどっちかでしょ!?」
なんて、冷めたこと言ってるのは?

 

旅先で恋に落ちる確率が
正確にどのくらいかは知らないけれど、
たぶん、実際に統計取ったら
かなり高いのでは?

 

でも、その場合、
やっぱり日本人のように
数日の「ホリデイ」では難しかも・・・

 

とは言え、まあわずか4日間の
「マディソン群の橋」みたいなこともあるわけだし。
(これも実際私の友人にいます!)

 

新たな出会いを求めるなら、
“現実”を休む旅という手はアリですね。

 

ということで、「恋愛休暇」が取りたくなる1本!

結婚の条件

結婚の条件

結婚の条件
~人は、どうして結婚するのだろう?~

 

☆こんな人に
結婚の現実と理想の狭間で揺れている人。

☆こんな時に
結婚って?家族って?ちょっと考えてみたい時。

 

<出演>
ケビン・ベーコン
エリザベス・マクガヴァン
アレック・ボールドウィン

<監督>
ジョン・ヒューズ

 

 

「なぜ、結婚したの?」
結婚した男性に尋ねると、
「そのときの流れで・・・」
けっこう多くの人がそう答える。

 

若気の至りか?勢いか?
この映画の主人公も、
覚悟がないまま、
なんとなく10代の頃からの
ガールフレンドと結婚してしまう。

 

「できれば責任を負いたくない」
いつまでも大人になれない男。

 

「産めば何とかなる」
腹を据えて人生を前へ進めようとする女。

 

男と女が当然のごとく惹かれあい、
戸惑いながらながらも
愛を育むことを覚える。

 

その葛藤は、若さゆえ?
年齢を重ねて振り返る大人の中には、
懐かしさやほろ苦さを
感じる人も多いのかもしれない。

経験者には、クスッと笑える
「あるある!」
なシーンもちらほら。

監督は、「ブレックファストクラブ」など
1980年代に青春映画でヒット作を生んだジョン・ヒューズ。
 

主演は、ダンス映画「フットルース」(1984年)
で、当時大ブレイクしたケビン・ベーコン。
この映画は、1998年の作品だから、
けっこうな年齢のはずなんだけど・・・
10年以上青春モノがこなせるのは、
さすがハリウッドスター!

 

結婚をめぐる男女の駆け引き。
そして、家族になるプロセスを描いた
ハートウォーミングなラブコメディ。

 

『婚活』なるものをやっても、
なかなかパートナーさえ見つけられない。
そんな今の日本で、この映画に共感できる人は
むしろ幸せな人なのかもしれない。

 
あなたは、面倒でも家族をつくる?
それとも、とことん自由なシングルを選ぶ?

結婚願望のリトマス試験紙になる1本かも!

恋空

恋空

恋空(こいぞら)
~人は誰かを愛するために生まれて来る~

☆こんな人に
ピュアな愛にあこがれるティーンエイジャー
↑その頃を思い出したい人

☆こんな時に
ピュアな愛+過酷な運命もので泣きたいとき

<出演>
新垣結衣
三浦春馬
小出恵介
臼田あさ美
中村蒼
波瑠

<監督>
今井夏木

<脚本>
渡邊睦月

 

ヤバイです!このパターン。
分かっているのに、思わずウルウル( ;∀;)
涙腺のツボを
ガンガン押してくるタイプですね。

ティーンエイジャーの
ピュアな恋愛&過酷な運命。
『ロミオとジュリエット』しかり。
『世界の中心で愛を叫ぶ』しかり。

時代を超え、国境を超え、
人を変え、設定を変え、
何度も繰り返されてるパターンなのに、
やっぱりまんまとやられてしまう。

これは、もうラブストーリーの王道
というか定番ですね。

当時のティーンエイジャーなら
知らない人がいないくらい
人気を呼んだこの『恋空』。

原作は、2005年から発信された
美嘉のケータイ小説。

2006年には書籍化され、
2007年に映画化、
2008年にはドラマ化もされ、
若い女子たちのハートをかっさらった
大ヒット・ラブストーリー!

主演の新垣結衣ちゃん、
三浦春馬くんが、またキュート!
もちろん、小出恵介くん派も多いでしょう。

スートーリーに無理がある。
十代なのに性行動に問題あり。
と、批判、議論も
いっぱい呼んだようだけど、
まっ、そこは、フィクションですから・・・

若者の価値観は変わっても
人を愛する気持は昔も今も同じ。

ピュアなハートを思いださせてくれる1本!

ベガスの恋に勝つルール

ベガスの恋に勝つルール

ベガスの恋に勝つルール
~幸運の女神は信じた者に微笑む~

 

☆こんな人に
ラブコメディが好きな人。
恋愛で過去にハチャメチャ経験がある人。

☆こんな時に
超ポジティブな笑える恋愛映画が観たい時。
ラスベガスにでも行ってパッと憂さ晴らしがしたい時。

<出演>
キャメロン・ディアス
アシュトン・カッチャー
トリート・ウィリアムズ
ロブ・コードリー

<監督>
トム・ヴォーン

<脚本>
ディナ・フォックス

 

 

昨日まで知らないヤツと
翌朝目覚めたら結婚してた?

 

「そんなのあり得な~い!」の人も、
「私だってあるかも・・・」の人も、
一瞬で人生が変わるラスベガスが舞台なら
なんだかリアルに思えるはず。

 

恋も仕事も気を抜かない!
完璧を目指してるのに
なぜかうまくいかない・・・
そんな、元気女子を演じるのは
ラブコメの女王
キャメロン・ディアス。

 

何をやっても中途半端。
自分でもどうにかしたいけど
どうも大人になり切れない・・・
キャメロンのお相手は
キュートな笑顔が武器の
アシュトン・カッチャー。

 

ベガスで偶然出逢ったふたりが
ハチャメチャの一夜を過ごしたことから
運命のルーレットがクルクル回り始めて・・・

 

運も、愛も、お金も、欲しいっ!
そんな男と女の本音丸出しのドタバタが
アップテンポで笑わせてくれる。

 

笑いながら、もしかすると
我と我が過去を振り返る人もいるかも?

 

観終わった後、
笑顔とちょっぴり温かい気持が残る
ザ・エンターテインメントな1本!

食べて 祈って 恋をして

食べて 祈って 恋をして

食べて 祈って 恋をして

~自分が見つかれば、愛も見つかる?~

 

☆こんな人に
スピリチュアル系、精神世界が好きな人
自分探しの旅をプチ疑似体験したい人

☆こんな時に
恋愛その他、「私の人生って…」という気分のとき
旅と恋愛テイスト、両方楽しめる映画が観たいとき

 

<出演>
ジュリア・ロバーツ
ジェームズ・フランコ
ハビエル・バルデム
リチャード・ジェンキンス
ビリー・クラダップ

<監督>
ライアン・マーフィ

 

ユーミンの歌詞にこんなフレーズがある。
「どんなに燃えて求めても~
決してひとつにはなれないの~♪」

 

恋愛の初期に抱く、狂おしいほどの高揚感。
それが、やがて執着に変わり、
執着が愛を別の形へと変えてしまうことも・・・

 

誰かを愛することと、
自分自身のバランスを保つこと。

 

その狭間で揺れる感覚は、
この映画の主人公のように
「バツイチ族」でなくても、
恋をした経験のある人ならきっと分かるはず。

エリザベス・ギルバートが自らの体験をつづった
世界的ベストセラーが原作ということで話題を呼んだ
本と同名タイトルのこの映画。

 

でも、テーマは、決して新しいわけじゃない。

ド直球の「愛」。

 

自分を愛する。人を愛する。
生かしてくれる大いなる存在を愛する。

 

「いい歳をして自分探しの旅?」
という人もいるけれど、
人は昔から失恋をすると旅に出るもの。

 

その現代版、ハリウッド版って感じ。

 

主演は、いかにもアメリカン!なジュリアロバーツ。

 

ニューヨークでバリバリのジャーナリストとして働いていた
主人公エリザベスは、離婚や失恋を経験し、
人生をリセットするため1年間の旅に出る。

 

年齢は、35歳!(ブルゾンちえみじゃありませんよ!)
確かに、女性にとっては、
人生を一度立ち止まってみたくなる年齢。
食の魅力あふれるイタリア、
瞑想で自分と向き合うインド、
そして、インドネシアのバリでは運命的な出会いが・・・

 

生きるパワーと悟りを求める旅の中で
彼女が見つけたもののとは・・・

 

愛とは・・・?人生とは・・・?
立ち止まって考えたい年頃のあなた、
プチ自分探しをしたい人にはおススメの一本!

 

 

最後の初恋

最後の初恋

最後の初恋
原題: NIGHTS IN RODANTHE
~大人の恋は“癒し”~

 

☆こんな人に
「本気の恋をもう一度」という大人の方。
リチャード・ギアが好きな人。

☆こんな時に
大人の恋愛映画が観たいとき。
人生のほろ苦さと甘さを味わいたいとき。

 

<出演>
リチャード・ギア
ダイアン・レイン
ジェームズ・フランコ
スコット・グレン

<監督>
ジョージ・C・ウルフ

<原作>
ニコラス・スパークス

 

 

 

 

結婚を機に自分の夢をあきらめてしまった女。
名医といわれながも、仕事をする中で心を見失った男。

 

彼女は母親であり、
彼は父親でもあった。

 

それぞれの人生を生きてきた男と女が、
偶然の出会いから
大切なものを思い出していく。

 

忘れかけていた自分。
人を想う心。
相手と向き合うことで
もう一度自分と向き合う二人。

 

生きてきた時間の分だけ
心にも傷がある。
それでも、本気の恋は、
いつも初めての自分に出会わせてくれる。

 

まして、それが人生最後の恋なら
なおさら・・・・

 

原作は、『君に読む物語』の作者
ニコラス・スパークス珠玉の名作。

 

主演は、
『コットンクラブ』や『運命の女』
で共演した
リチャード・ギアとダイアン・レイン。

親友に頼まれ海辺の小さなホテルを
5日間だけ手伝うことになったエイドリアン(ダイアン・レイン)と
そこに泊まったたった一人の客ポール(リチャード・ギア)。

心に傷をかかえノースカロライナの小さな町で出会った二人は、
共感や反発を抱きながらも、お互いを知り合っていく…

そして、嵐の夜。
二人の心にも大きな波が押し寄せる。
 

リチャード・ギアって、この時いったいいくつ?
渋いのに、甘い。
やっぱり、ラブストーリーのために生まれてきた役者かも!

年齢を重ねても枯れない男の色気。
渋好みの女性なら、
このリチャード・ギアは、一見の価値あり!
 

ダイアン・レインも
いい感じに年齢を重ねてます。

 

「もう恋なんて・・・」
「トキメキなんて、もう二度とないかも・・・」
人生の折り返し地点を過ぎ、
そんな思いが浮かび始めた心に、温かな光を灯すこの映画。

しみじみと、大人の愛を味わえる1本。

ステイ・フレンズ 

ステイ・フレンズ 

ステイ・フレンズ 
~男と女、ホントに友達でいられる?~

 

☆こんな人に
恋愛が面倒くさくなってる人
ジャスティン・ティンバーレイクが好きな人

☆こんな時に
軽~いノリの男女の本音が聞きたいとき
ちょっとセクシーなラブコメが観たいとき

 

<出演>
ジャスティン・ティンバーレイク
ミラ・クニス

<監督>
ウィル・ブラック

 

「あなたに必要なのは、
○○○○フレンド?恋人?それとも、友達?」
予告編ビデオの問いかけに
ドキッとしたシングルは、多いかも知れない。

 

恋も、遊びも、仕事も、
いろいろめいっぱいやってると、
あるときフッと疲れちゃう。

 

「あ~、もう止めた!!」
そう、一番めんどうなのは、相手に翻弄され、
自分もグチャグチャになりかねない恋愛。

 

「しなくたって、生きてくのに困らないしィ~」
でも、やっぱり、しばらくすると・・・

 

「最近、チューさえご無沙汰…これでいいの?」
「あ~、こんな日は誰かにギューってして欲しい」
独りで頑張ってれば頑張ってるほど、
そう思うことだってあるはず。

 

この映画の主人公たちも、そんなシングルたち。

 

敏腕アート・ディレクターの
ディラン(ジャスティン・ティンバーレイク)と
有能な人材のヘッドハンティングをする
ジェイミー(ミラ・クニス)。
失恋したての二人が、
仕事で知り合うところから物語は始まる。

 

「めんどうな恋愛は、もうごめん!」
そう割り切った二人。

 

「Hなんてテニスみたいなもの」
だから、ベッドの中でも言いたい放題。
「ああして!」「こうして!」
「ちょっと待った!トイレに行きたいっ」
思わず爆笑、失笑シーンも!

 

笑って、共感して、ちょっぴり胸キュン。
男と女の本音全開ラブコメ!

 

「近頃、恋愛に腰が引けちゃって・・・」
という人には、とりあえずおすすめの1本!!

トゥ・ウイークス・ノーティス 

トゥ・ウイークス・ノーティス 

トゥ・ウイークス・ノーティス 
~絶対あり得ない相手だからこそ落ちる恋もある~

 

☆こんな人に
自分と正反対な人に惹かれる傾向のある人
ヒュー・グラントORサンドラ・ブロックが好きな人

☆こんな時に
恋人と意見が食い違ってギクシャクしてるとき
「まさにハリウッド!」なラブコメディが観たいとき

<出演>
サンドラ・ブロック
ヒュー・グラント

<監督・脚本>
マーク・ローレンス

 

 

「正反対のものこそが自分を完全にしてくれる」
笑ってみてたら、そんなセリフが胸に響いた。

 

「理想の相手は?」と聞かれて、
「価値観が似てる人!」
なんて答えをよく聞くけど、
いざ付き合い始めると、
似てるはずの価値観が、
けっこうズレててギクシャク…
なんてことも。

 

男と女。しょせんは別種の生物。
もともと「えっ~!?」
なことが、いっぱい。
でも、だからこそ、
お互い成長できるのかも…。

 

2003年、アメリカで大ヒットした
ロマンチックコメディ
「トゥ・ウイークス・ノーティス」は
正反対の生き方をしてる男と女のお話。

 

ヒロインは、
正義感が強く、キャリアもある熱血弁護士の
ルーシー・ケルソン(サンドラ・ブロック)。

 

環境保護運動に取り組む彼女は、
地元の由緒ある公民館が再開発のために
取り壊しになるのを阻止しようと
大手不動産会社を営む
ジョージ・ウェイド(ヒュー・グラント)
の元へ乗り込む。

 

ニューヨークでも有名なお金持ち、
しかも、ハンサムなジョージは、
女性なら誰もが
お近づきになりたいと思うタイプ。

 

でも、ルーシーから見れば、
優柔不断で、愛情表現はお金でしかできない
どうしようもなく軽い男。

 

そんな正反対の二人が、
ひょんなことから協力し合う関係になる。

 

ルーシーにとっては、
「もう、やってらんないっ!!」
の事態が、次々に襲ってくるのだけれど、
気が付けば、彼女の中に思わぬ感情が・・・

 

サンドラ・ブロックとヒュー・グラント、
ラブコメの2大スターが本領発揮!!

 

サンドラ主演の「デンジャラス・ビューティ」
の脚本家マーク・ローレンスの初監督作品。

 

ザ・ハリウッドのラブコメディ!

ミッドナイト・イン・パリ

ミッドナイト・イン・パリ

ミッドナイト・イン・パリ 

~男と女の相性は、現実?感性?~

 

☆こんな人に
恋人はいるけど、なぜか違和感がある人
ウディ・アレンの映画が好きな人

☆こんな時に
古き良き時代に生まれればよかったと思うとき
ファンタジックなラブコメディが観たいとき

 

<出演>
オーエン・ウィルソン
レイチェル・マクアダムス
マリオン・コティアール
キャシイ・ベイツ
エイドリアン・プロディ

<監督・脚本>
ウディ・アレン

 

 

誰かといっしょに生きていく。
つまり、男と女の相性って何だろう?

 

主人公と一緒に時の間を旅しているうちに、
そんなことを考えてしまうこの映画。

 

監督・脚本家歴47年。
アメリカ映画の異才、ウッディ・アレンの
42作目の作品『ミッドナイト・イン・パリ』は、
彼の作品中、最高の興行成績を記録した
ファンタジックなラブコメディ。

 

主人公は、
ハリウッドで一応成功を納めた脚本家だが、
実は小説家志望のギル(オーエン・ウィルソン)。

 

婚約者イネズ(レイチェル・マクアダムス)の
裕福な両親と共に憧れのパリへやって来たギルは、
一人で真夜中の街を歩いているうちに
不思議な世界へと迷い込む。

 

そこには、なんと、
彼の敬愛してやまない1920年代の芸術家たちが・・・

 

お嬢様育ちで現実的なフィアンセのイネズ。
夢を追いかけ、感性の世界に生きるギル。

 

価値観は違っても、男と女は恋に落ちる。
そして、やがて結婚という現実へとすすむのだが・・・

 

夢と現実の世界をさまよう
主人公を観ていてフッと思い出した。

 

恋愛の初期、やたらと盛り上がる時期には
(フェニルエチルアミン)という
特別なホルモンが分泌されるのだという。

 

まるで惚れ薬のように
モードのスイッチをONにするこのホルモン。
有効期限は3か月から3年なのだそうだ。

 

だんだん関係が落ち着き、
このホルモンが減少する頃
目が覚めて現実が見えてくる。

 

「夢から覚めても、一緒にいたい?」
結婚の相手を選ぶなら、その辺が大事かも・・・

 

な~んて、めんどうなことは置いといて、
純粋にファンタジーとしても、ラブコメとしても、
気軽に楽しめるこの映画。

 

パリに行きたくなる、
そして、やっぱり恋をしたくなる1本!

 

魔法にかけられて

魔法にかけられて

魔法にかけられて
~夢見るキモチは恋の始まり?~

 

☆こんな人に
・ディズニー映画が好きな人。
・近頃現実的になり過ぎてると感じてる人。

☆こんな時に
・夢見る気持を思い出したいとき。
・子どもといっしょにラブロマンスが観たいとき。

<出演>
エイミー・アダムス
パトリック・デンプシー
スーザン・サランドン

<監督>
ケヴィン・リマ

 

「白馬に乗った王子様が
いつか私を迎えに来てくれる!」

 

女の子の胸には、幾つになっても
小さい頃に読んでもらった
おとぎ話の世界がどこかにある。

 

でも、大人になると、
それがシビアな現実に埋もれてしまって・・・

 

この物語は、そんな夢の世界とリアルな現実の垣根を
ポンと超えちゃったお姫様の物語。

 

おとぎの国で魔法にかけられ
やって来たのは、現代のニューヨーク。
出会うのは、超現実的な子持ちの男。

 

でも、夢の国のマインドを持ったお姫様は
汚れがない分、無敵!
それが、なんだか、チョー爽快!

 

大人になると、
いろんなこと複雑に考え過ぎるのかも?

 
「好きだけど、結婚相手には向かないかも?」
「私は、もっといい条件の相手がふさわしいはず!」
「子持ちって、どおよ?」

そんな計算、お伽の国のお姫様には無縁。
だから、愛もまじっりっ気なし!

まずは、自分の気持ちに正直になってみる。

現実社会では、そう簡単にはいかないことも多いけど、
でも、まっすぐな気持ちって、
どんな恋愛テクニックより強いかも!

やっぱ、大事なのはL・O・V・Eでしょ!!

 
忘れてしまった無垢なハートと
どこか懐かしい、やさしい気持ちを
思い出させてくれる1本。